

「あの事件て?なに?」
イケルは父、カズオのことに生まれて初めて興味をもった。
「あの事件だよ、何年か前にアメリカでなんとかいう高いビルに飛行機が突っ込んじゃってえらいことになったろ?あれだよ」
チヨコは答えた。
「えっ!!??あの9.11のテロのやつかい?あれっ?で、父ちゃんがなんでそれでなんなの?」
イケルはちょっとわけがわからなかった。
チヨコは不思議そうなあほ面で聞き返すイケルにさらっと答えた。
「あのとき父ちゃんも飛んでったんだけど間に合わなかったんだよ。
ほら、となりの佐藤さんもいっしょにね」
「えぇ!!?父ちゃん飛ぶの!!??ハネ生えてんのあの人も!!??
てゆか佐藤のおじちゃんもぉ!!?」
イケルはほんとにビックリだった。
そんな息子を尻目に淡々と衝撃の事実を語りだした。
「そうだよ、この町内会の人たちはだいたい飛ぶね。
あの事件の時は父ちゃんと佐藤さんの当番だったからね。
急いで行ったけど途中で道を間違えちゃってね、ほらあの人方向音痴だから。
ほんとあとちょっとのとこだったんだよ。ギリギリ間に合わなくて目の前であのビルが崩れていくのを見たんだよ。そらショックだろ?とうちゃんさ
『オレのせいで人がたくさん死んじゃった、チキショウ、チキショウ』
って泣いちゃって落ち込んじゃって。それからさ、あんなになっちゃたのはね」
イケルはびっくりしっぱなしだった。
「あの父ちゃんが飛んでった?アメリカまで?なんなんだ?でもどうやってあの飛行機を止めようとしたの?飛んでくる飛行機を止めれるわけないじゃん、母ちゃんバカ?」
イケルは疑問を母にぶつけ続けた。
「あんなの父ちゃんなら一叩きだよ。ペシッて感じで」
またさらっと答える母。さらに衝撃の事実が告げられる。
「父ちゃんほんとにすごいんだよ。あの世紀末の1999年さ。誰かさんの予言で
『魔王が来て世界が滅びてまうで』
とかあったじゃん?あの魔王さん止めて世界を救ったの父ちゃんたちなんやで。じつは。町内会のみなさんと一緒にな。すごかったなぁあの時の父ちゃん。ほんまかっこよかったで。
あんときは町内会長やったから先頭切って
『うぉーーー!!!』って。
あれはかあちゃん惚れなおしたな」
イケルはさらにもうビックリしすぎだった。ビックリの最上級ビックレストだった。
「あの父ちゃんが・・・てゆか魔王さんてほんまに来はってたんや・・・」
つづく。 んですよね?
次回予告
ついに解き明かされた父、カズオの衝撃の過去。
なんだかだんだん話が大きくなってきた「ゆめ」。
物語はクライマックスへ向かっていく!かも。ぼちぼち。
イケルは父、カズオのことに生まれて初めて興味をもった。
「あの事件だよ、何年か前にアメリカでなんとかいう高いビルに飛行機が突っ込んじゃってえらいことになったろ?あれだよ」
チヨコは答えた。
「えっ!!??あの9.11のテロのやつかい?あれっ?で、父ちゃんがなんでそれでなんなの?」
イケルはちょっとわけがわからなかった。
チヨコは不思議そうなあほ面で聞き返すイケルにさらっと答えた。
「あのとき父ちゃんも飛んでったんだけど間に合わなかったんだよ。
ほら、となりの佐藤さんもいっしょにね」
「えぇ!!?父ちゃん飛ぶの!!??ハネ生えてんのあの人も!!??
てゆか佐藤のおじちゃんもぉ!!?」
イケルはほんとにビックリだった。
そんな息子を尻目に淡々と衝撃の事実を語りだした。
「そうだよ、この町内会の人たちはだいたい飛ぶね。
あの事件の時は父ちゃんと佐藤さんの当番だったからね。
急いで行ったけど途中で道を間違えちゃってね、ほらあの人方向音痴だから。
ほんとあとちょっとのとこだったんだよ。ギリギリ間に合わなくて目の前であのビルが崩れていくのを見たんだよ。そらショックだろ?とうちゃんさ
『オレのせいで人がたくさん死んじゃった、チキショウ、チキショウ』
って泣いちゃって落ち込んじゃって。それからさ、あんなになっちゃたのはね」
イケルはびっくりしっぱなしだった。
「あの父ちゃんが飛んでった?アメリカまで?なんなんだ?でもどうやってあの飛行機を止めようとしたの?飛んでくる飛行機を止めれるわけないじゃん、母ちゃんバカ?」
イケルは疑問を母にぶつけ続けた。
「あんなの父ちゃんなら一叩きだよ。ペシッて感じで」
またさらっと答える母。さらに衝撃の事実が告げられる。
「父ちゃんほんとにすごいんだよ。あの世紀末の1999年さ。誰かさんの予言で
『魔王が来て世界が滅びてまうで』
とかあったじゃん?あの魔王さん止めて世界を救ったの父ちゃんたちなんやで。じつは。町内会のみなさんと一緒にな。すごかったなぁあの時の父ちゃん。ほんまかっこよかったで。
あんときは町内会長やったから先頭切って
『うぉーーー!!!』って。
あれはかあちゃん惚れなおしたな」
イケルはさらにもうビックリしすぎだった。ビックリの最上級ビックレストだった。
「あの父ちゃんが・・・てゆか魔王さんてほんまに来はってたんや・・・」
つづく。 んですよね?
次回予告
ついに解き明かされた父、カズオの衝撃の過去。
なんだかだんだん話が大きくなってきた「ゆめ」。
物語はクライマックスへ向かっていく!かも。ぼちぼち。

夢の謎を思い出してショックを受けてしまったイケル。
「見られないように気をつけてたんだけどねぇ。またみられちゃったね、タハッ!」
そんな息子にチヨコはちょっとおどけて見せた。
またイケルはつっこんだ。
「タハッじゃねぇ!だったら人が寝てる横で筋トレなんかするなよ!あほかっ!」
母は
「あんた、親に向かってあほかっとはなんだい。そんな悪い子はこの尻尾で絞めちゃうよっ」
と言いしっぽをウネウネ動かしてみせた。
「すみません」
イケルはキモ怖かったのでとりあえず謝ってチヨコに質問した。
「母さんはそんな姿になって恥ずかしくないの?温泉とかはいれないじゃんか」
チヨコは答えた。
「恥ずかしくはないさ。夢のため、地球を守るためさ。そりゃ温泉にも
入りたいけどさ。いいんだよ。」
イケルは
「そうかぁ、でもなんでそんなたいそうな夢をお持ちになったんでぇ?ビッグな夢でんなぁ」
と江戸っ子なんだか関西人なんだかわからない言葉で聞いてみた。
「そうだねぇ、やっぱりお父ちゃんの影響だねぇ」
そうチヨコが答えるとイケルは不思議そうに聞き返した。
「えっ?お父ちゃん?あのいつもごろごろしてるいるかいないんだかわかんないちょっとイケてないおとうちゃん?」
イケルの父、カズオはそんなグータラでやる気のないダメ男だった。
「あんた自分の父親をひどいこと言うねえ。あぁ見えてもお父ちゃんちょっと前まで地球を守ってたんだよ。すごいんだよ、あの人は」
そんなチヨコの言葉にイケルはまたびっくりした。
「えぇ!!あのイケてないグズでのろまなかめのお父ちゃんが地球を守ってたぁ!!??うそやん!?」
「ほんとだよ。でもあの事件をきっかけにどうもやる気をなくしちゃってねぇ。」
チヨコはちょっとさみしそうにあの事件のことを語りだした。
つづく。 かな?
次回予告
あの事件とは一体?次々と語られる衝撃の事実!乞うご期待!あんまりしないでね。
「見られないように気をつけてたんだけどねぇ。またみられちゃったね、タハッ!」
そんな息子にチヨコはちょっとおどけて見せた。
またイケルはつっこんだ。
「タハッじゃねぇ!だったら人が寝てる横で筋トレなんかするなよ!あほかっ!」
母は
「あんた、親に向かってあほかっとはなんだい。そんな悪い子はこの尻尾で絞めちゃうよっ」
と言いしっぽをウネウネ動かしてみせた。
「すみません」
イケルはキモ怖かったのでとりあえず謝ってチヨコに質問した。
「母さんはそんな姿になって恥ずかしくないの?温泉とかはいれないじゃんか」
チヨコは答えた。
「恥ずかしくはないさ。夢のため、地球を守るためさ。そりゃ温泉にも
入りたいけどさ。いいんだよ。」
イケルは
「そうかぁ、でもなんでそんなたいそうな夢をお持ちになったんでぇ?ビッグな夢でんなぁ」
と江戸っ子なんだか関西人なんだかわからない言葉で聞いてみた。
「そうだねぇ、やっぱりお父ちゃんの影響だねぇ」
そうチヨコが答えるとイケルは不思議そうに聞き返した。
「えっ?お父ちゃん?あのいつもごろごろしてるいるかいないんだかわかんないちょっとイケてないおとうちゃん?」
イケルの父、カズオはそんなグータラでやる気のないダメ男だった。
「あんた自分の父親をひどいこと言うねえ。あぁ見えてもお父ちゃんちょっと前まで地球を守ってたんだよ。すごいんだよ、あの人は」
そんなチヨコの言葉にイケルはまたびっくりした。
「えぇ!!あのイケてないグズでのろまなかめのお父ちゃんが地球を守ってたぁ!!??うそやん!?」
「ほんとだよ。でもあの事件をきっかけにどうもやる気をなくしちゃってねぇ。」
チヨコはちょっとさみしそうにあの事件のことを語りだした。
つづく。 かな?
次回予告
あの事件とは一体?次々と語られる衝撃の事実!乞うご期待!あんまりしないでね。

母のちょっとびっくりな姿に戸惑いながらイケルは
「な、なんでそんなになるまで鍛えはってるんですか?」
そんな息子の素朴な疑問にチヨコは
「なに?聞きたいのかい?しょうがないね、教えてやろう。
あたしにゃ『夢』があるんだよ」
イケルはちょっと気になって聞き返した。
「ゆめ?どんなん?」
チヨコは答えた。
「地球を守るのさ」
イケルはまたちょっとびっくりした。
「地球を守らはるんですか?お母さんが?」
「そうだよ、そのために鍛えてるんだよ。地球を守ろう思ったら
ハネぐらいあった方がええやろ?見た目的にも。な。」
チヨコはさらっと答えた。
「うあうぇ!?」
このときイケルはまた一つ異変に気づいた。
チヨコのおしりのところもなぜかボッコリになっているのである。
「か、かあさん、そのおしりのボッコリはなんでしょう?」
「これかい?これはしっぽだろ?ほれ」
チヨコはおしりをめくって白い大きなしっぽを出して見せた。
イケルはまたさらに驚いた。もちろんしっぽにも驚いたが
母が半ケツを出したことにも驚いた。
「な、な、なんでしっぽが?どこをどう鍛えたら生えてくるんですか!?」
チヨコはちょっとめんどくさそうに答えた。
「知らん」
イケルは母のモンスターなところを見てしまいショックを受けていた。
ハネが生えてさらに意味不明のしっぽつき。
それはさぞショックでしょう。
「母さんのそんな姿見たくなかったなぁ・・」
イケルはつぶやいた。
「母さんも別に見せたくはなかったよ。てゆか小さい頃あんた一回みてるんだよ」
「えっ!?」
イケルは驚いた。
「いつだったかねぇ?3才くらいだったと思うけどそんときはおお泣きしちゃってね、まだちいちゃかったからびっくりしたんだろうね。」
「いや、大きくてもびっくりしますから!」
イケルはつっこんだ。と同時にブワッと記憶がよみがえった。
何度も見たあの謎の「夢」である。
「ハネ・・しっぽ・・母さんだったんだ」
つづく。 でしょ?
「な、なんでそんなになるまで鍛えはってるんですか?」
そんな息子の素朴な疑問にチヨコは
「なに?聞きたいのかい?しょうがないね、教えてやろう。
あたしにゃ『夢』があるんだよ」
イケルはちょっと気になって聞き返した。
「ゆめ?どんなん?」
チヨコは答えた。
「地球を守るのさ」
イケルはまたちょっとびっくりした。
「地球を守らはるんですか?お母さんが?」
「そうだよ、そのために鍛えてるんだよ。地球を守ろう思ったら
ハネぐらいあった方がええやろ?見た目的にも。な。」
チヨコはさらっと答えた。
「うあうぇ!?」
このときイケルはまた一つ異変に気づいた。
チヨコのおしりのところもなぜかボッコリになっているのである。
「か、かあさん、そのおしりのボッコリはなんでしょう?」
「これかい?これはしっぽだろ?ほれ」
チヨコはおしりをめくって白い大きなしっぽを出して見せた。
イケルはまたさらに驚いた。もちろんしっぽにも驚いたが
母が半ケツを出したことにも驚いた。
「な、な、なんでしっぽが?どこをどう鍛えたら生えてくるんですか!?」
チヨコはちょっとめんどくさそうに答えた。
「知らん」
イケルは母のモンスターなところを見てしまいショックを受けていた。
ハネが生えてさらに意味不明のしっぽつき。
それはさぞショックでしょう。
「母さんのそんな姿見たくなかったなぁ・・」
イケルはつぶやいた。
「母さんも別に見せたくはなかったよ。てゆか小さい頃あんた一回みてるんだよ」
「えっ!?」
イケルは驚いた。
「いつだったかねぇ?3才くらいだったと思うけどそんときはおお泣きしちゃってね、まだちいちゃかったからびっくりしたんだろうね。」
「いや、大きくてもびっくりしますから!」
イケルはつっこんだ。と同時にブワッと記憶がよみがえった。
何度も見たあの謎の「夢」である。
「ハネ・・しっぽ・・母さんだったんだ」
つづく。 でしょ?

次の日、イケルは静かに目を覚ました。
「あれ?今日は何も見なかったなぁ。つまんない。」
どんな夢を見るかほのかに期待していたイケルは夢を見れなかったことに
ほのかにガッカリだった。
ふと横を見ると母のチヨコが日課の筋トレに励んでいた。
背筋300回コースの真っ最中だった。
「・・243、244、245、250・」
「おいっ!数え間違えてるよ、おっかさん!」
と回数を数え間違えたチヨコにすかさずつっこみをいれたイケルだったが
次の瞬間、ある異変に気がつき腰を抜かしかけた。
チヨコの背中が異様に盛り上がっていたのである。
毎日の鍛錬で確かにチヨコの全身は鍛え上げられていたがそれにしても
通常ではありえないくらいのボッコリぶりであった。
「か、か、か、かあちゃん?それって・・・?」
イケルは恐るおそる背筋中のチヨコの背中を触ろうとした。
「ぼこぉぁ!!」
その瞬間チヨコのそれはさらに大きくなった。
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
イケルは少しびっくりしてパニくった。
怖かった。ものすごい怖かった。
それはそうだ。母の背中がボッコリボコボコ動いてるのである。
正直涙がちょちょ切れるくらいキモコワイはず。
が、ちょっと気になったイケルは思い切ってチヨコのTシャツをめくりあげた。
「うわぁぁぁぁぁ、なんだよぅこれなんなんだよぅ!かあちゃんっ!」
チヨコは筋トレを邪魔されて不機嫌そうに答えた。
「なんだい、いつもいつも騒がしいねぇあんたは。なんだって言われても誰がどう見てもハネだろよ。他に何に見えるっていうんだい?」
そう、チヨコの背中には大きな白いハネがぶわぁっと生えていたのである。
「ハ、ハ、は、ハネ?そ、そっかぁハネだよね、そうだハネだ。ハハハ・・・
でってゆうかなんでハネなんか生えてんだよう!!」
チヨコはめんどくさそうに答えた。
「毎日鍛えてればハネぐらい生えてくるもんなんだよ。学校で習わなかったのかい?
最近は何を教えてるんだろうねぇ、まったく」
イケルは何がなんだかわけがわからなかった。
「・・・・習わなかった・・かも」
つづく。 はず。
「あれ?今日は何も見なかったなぁ。つまんない。」
どんな夢を見るかほのかに期待していたイケルは夢を見れなかったことに
ほのかにガッカリだった。
ふと横を見ると母のチヨコが日課の筋トレに励んでいた。
背筋300回コースの真っ最中だった。
「・・243、244、245、250・」
「おいっ!数え間違えてるよ、おっかさん!」
と回数を数え間違えたチヨコにすかさずつっこみをいれたイケルだったが
次の瞬間、ある異変に気がつき腰を抜かしかけた。
チヨコの背中が異様に盛り上がっていたのである。
毎日の鍛錬で確かにチヨコの全身は鍛え上げられていたがそれにしても
通常ではありえないくらいのボッコリぶりであった。
「か、か、か、かあちゃん?それって・・・?」
イケルは恐るおそる背筋中のチヨコの背中を触ろうとした。
「ぼこぉぁ!!」
その瞬間チヨコのそれはさらに大きくなった。
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
イケルは少しびっくりしてパニくった。
怖かった。ものすごい怖かった。
それはそうだ。母の背中がボッコリボコボコ動いてるのである。
正直涙がちょちょ切れるくらいキモコワイはず。
が、ちょっと気になったイケルは思い切ってチヨコのTシャツをめくりあげた。
「うわぁぁぁぁぁ、なんだよぅこれなんなんだよぅ!かあちゃんっ!」
チヨコは筋トレを邪魔されて不機嫌そうに答えた。
「なんだい、いつもいつも騒がしいねぇあんたは。なんだって言われても誰がどう見てもハネだろよ。他に何に見えるっていうんだい?」
そう、チヨコの背中には大きな白いハネがぶわぁっと生えていたのである。
「ハ、ハ、は、ハネ?そ、そっかぁハネだよね、そうだハネだ。ハハハ・・・
でってゆうかなんでハネなんか生えてんだよう!!」
チヨコはめんどくさそうに答えた。
「毎日鍛えてればハネぐらい生えてくるもんなんだよ。学校で習わなかったのかい?
最近は何を教えてるんだろうねぇ、まったく」
イケルは何がなんだかわけがわからなかった。
「・・・・習わなかった・・かも」
つづく。 はず。